おやすみ前の妄想旅行(1)
長崎出島のシーボルト 長崎の町にも夕刻のしぐれ雨が通りすぎると、雲の切れ間に人々は“立秋”という言葉を願ったでありましょうか。 時は1823年8月11日、宝暦では文政11年を数えます。 オランダから遣わされたというその若 […]
地図から妄想する旅の愉しみ(4)
アルハンブラの思い出② 「みなさ~ん。お腹へってきましたよねえ?」 そろそろお昼ごはん(アルムエルソ)の時間ですよォ。 「今日のお昼のメニューは何でしょう? (鞄からスケジュールをとりだす)まず一皿目はタパス盛り合 […]
地図から妄想する旅の愉しみ(3)
アルハンブラの思い出① さて、イベリア半島を砂埃上げて進むとき、その行く先々の愉しみとはどんなところにあるでしょう? お食事!? それも確かにそうですよ。 スペインにおけるあの食材の豊富さと調理の多様さ!といえば、旅の愉 […]
地図から妄想する旅の愉しみ(2)
トレモロのゆらめきと浪漫の台地 さて、イベリア半島を更に南下してみましょう。 こちらの写真は、ヨーロッパ添乗駆け出しの頃から使っているスペインの地図です。 20年近く使っているからもうつぎはぎだらけですよ。 マドリードを […]
地図から妄想する旅の愉しみ(1)
プロ添(プロフェッショナル添乗員)というこの稼業。 この仕事を志したその昔、始めた動機は曖昧であったとしても、不思議なものでやがて自分の仕事に「こだわり」を持ち始めます。 その「こだわり」のうちの一つに「旅の必須アイテム […]
「かたち」のいたずら。「いろ」のおまじない(17) ~たびさきで出会った絵のお話し~
中国の大陸から学んだもの③ 【 近代日本画の改革。大観と春草 】 岡倉天心(岡倉覚三 1863年~1913年 文久2年~大正2年)とは、時にやや過激な日本画改革論者でもあり、故に反対勢力者も多かったのです。 そんな岡倉天 […]
「かたち」のいたずら。「いろ」のおまじない(16) ~たびさきで出会った絵のお話し~
中国の大陸から学んだもの② さて、日本の美術史において、私たちは中国の大陸から様々な事を学んで参りました、と前回申し上げました。 絵を描くその主題も、中国の古来よりの物語を研鑽し、その描き方に工夫を重ねて参りました。 西 […]
「かたち」のいたずら。「いろ」のおまじない(15) ~たびさきで出会った絵のお話し~
中国の大陸から学んだもの さて私どもは遥か昔、当時の先進国である唐の時代の長安から様々な社会のシステムの在り方を学び平城京の基礎といたしました。 そんな大陸とのおつきあいの中で、副産物的に美術・工芸の在り方にも多くの学び […]
「かたち」のいたずら。「いろ」のおまじない(14) ~たびさきで出会った絵のお話し~
肖像画の世界③ こんなちょっと変わったポーズをとった、当時の最新のファッションに身を包んだモデルさん。 『見返り美人図』と題された菱川師宣(ひしかわもろのぶ 1618年~1694年 元和4年~元禄7年)の作品。 どこかで […]
「かたち」のいたずら。「いろ」のおまじない(13) ~たびさきで出会った絵のお話し~
肖像画の世界② 日本画(やまと絵)における「人の顔」の描き方の特徴をもう少しみてみましょう。 サンプルは、土佐光起(1617年~1691年 元和3年~元禄4年)の『紫式部図』です。 日本美術史をおおよそ平安時代まで遡ると […]